新型コロナ対応 「簡易陰圧装置」を設置

昨年11月より稼働を始めた「専用外来」を紹介します。

新型コロナ感染症が日本で確認されてから約2年が経過しました。「発熱外来」(診療・検査医療機関)を大分県に登録している当院は、当初、増築棟西玄関周辺に診察・検査コーナーを設置していました。新「専用外来(感染症外来)」は、感染が発生し始めた頃に外来部門の改修工事の設計を開始しており、発熱患者さんの診察、処置に際し職員等への2次感染を防ぐために、診察室を陰圧状態に保つ必要がありました。丁度、設計の検討中に大分県医療ロボット・機器産業協議会の展示会があり、そこに大分県宇佐市のトクソー技研株式会社が現装置を出展しており、協議を重ね設計に入れ込むことにしました。

 本装置は、強力な陰圧で大容量の汚染空気を収集し、空中浮遊物をHEPAフィルターで清浄化。更に紫外線殺菌装置により空気とHEPAフィルターで捕捉した菌を殺菌し、感染リスクを抑え安全な空気と入れ替えるものです。

 11月稼働開始から毎月15から20名の発熱患者さんの診療にあたっていますが、医師、看護師、事務共に十分注意しながらも安心して診療することが出来ています。

1階外来、受付ホール 改修工事完了と贈り物

 本年4月から始まった、病院1階外来・受付ホール等の改修工事は、コロナ禍の渦中ではありましたが、10月はじめに完了することが出来ました。期間中は患者さまや業者の方には大きな迷惑をお掛けしましたこと、お詫び申し上げます。皆様のご協力のお陰様で大きなトラブルもなく無事完工でき、1階は大きく様変わりしました。思えば、1階部分は、昭和53年の新築後殆ど手が入っていませんでしたので、当然でしょうか。
 従来、内科系と外科系で分かれていた診察室は、旧外科系と救急処置室部門を「救急処置室」、感染症や発熱患者さま用の「専用外来」、「採血・点滴コーナー」としました。内科系診察室だった部分に外来診察室を集中させ、1番から6番までの6ブースを設置し、他科受診の患者さまの利便性を向上させることが出来ました。患者さまからは、概ね好評を戴いています。
 このほど、工事竣工にあたり嬉しい贈り物を戴きました。市内在住の渡邉 進様洋子様ご夫妻から、別府在住の画家 藤祥州画伯の絵画1点です。藤画伯は、世界30数カ国で取材され、全国の百貨店、美術館で個展を開催されています。作品名は、「別府湾より由布鶴見を望む」です。当院も絵の中に描かれている30号の作品です。

 先日、渡邉氏の受診の際に内田理事長、田村院長より感謝状を贈呈させて戴きました。高価な贈り物に恐縮至極ですが、氏の想いを心に刻み患者さまの満足度向上に職員一同邁進する所存です。大変有り難うございました。なお、絵画は1階ホールに飾っています。是非ご覧下さい。